漫才を通じて生きやすい社会を作る-お笑いコンビ魂列車- | メンバーブログ | アオイエ

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アオくんの家

漫才を通じて生きやすい社会を作る-お笑いコンビ魂列車- 2019.04.05(Fri)

アオイエ新代田住人の椿くんが所属するお笑いコンビ『魂列車』。

「漫才はアート」と語る、椿くんの次世代のお笑いへの考え方とは?普段ふざけてばかりの彼らが、真面目にお笑いを語ります。あふろ佐々木 (あふろ ささき)

1993年生。北海道旭川市出身。中央大学 総合政策学部卒業。非常に恵まれた母子家庭の次男として、幼少期より英才教育を受けるも、中学時代にThe Rolling Stones・BOØWYの楽曲と出会い、無事堕落。大学進学後、平成最大規模の大失恋により、髪型をアフロにする。その後、ハロー!プロジェクトのアイドルに没頭。その過程で椿と出会う。

現在、魂列車として活動する傍ら、タイ料理屋のホールスタッフとしても働いており、日々タイ人コックと言葉の殴り合いをしている。

備考:英検3級(運用能力は8級程度)

趣味:ダブルブッキング / 土曜の早起き / ハロプロ / 東南アジア人との交流 椿(つばき)

1996年生。漫才コンビ魂列車。NHK デスク補助。音泉温楽/湯会/加賀温泉郷フェス等 制作補助。中央大学 法学部 ※休学中。チュニジア、千葉、札幌を経て大学進学に伴い上京。大学公認ジャーナリズム団体『マスコミ白門会』や『イベント企画団体- Kyo -』など設立(※現在は活動休止)。2017年白門祭にて学生DIY音楽フェス『 Kyo Pop Fes2017 』を主催。 翌2018年、大学の先輩である あふろ佐々木 と漫才コンビ「魂列車」を結成、現在に至る。

柔道初段 , 中高6年間ラグビー経験あり , 日本サッカー協会4級審判員

趣味 : 音楽 / Jリーグ観戦 / カレー巡り / 古着屋巡り / 温楽 / 山下達郎のコンサートに行きたいです



【漫才というタッグを組むまで】


>こうた

魂列車はどんな漫才をされているんですか。



>あふろ

簡単にいうと憂さ晴らしのための漫才をしています。

僕が日常生活の中で、おかしいなと思うことを漫才という形に落とし込んでいるんです。面白くなければただの愚痴になるようなことを題材に、お笑いに昇華して社会に届けています。

例えば、女性が飲食店とかでする会話を聞いていると、

「わたしの彼氏すげえクズでつらいんだよね~」

「わたしなんか彼氏すらいないよ。こっちのほうがつらいわ!」

って感じで負のマウント合戦みたいなものが始まるんです。

当事者同士はすごく真面目に話しているんですけど、傍から見ればすごく滑稽ですよね。こういったものがネタづくりのきっかけになることが多いです。



>こうた

魂列車という名前の由来は何ですか?



>あふろ

これは質問されてニヤッとするやつですね。



>椿

魂列車は英語にすると『Soul Train』になり、これはアメリカのテレビ番組のことで、日本語訳をそのままコンビ名にしました。

黒人文化から発生した音楽ジャンルのひとつ、ソウル。

『Soul Train』は、そのソウルを30年以上発信し続けたアメリカの長寿音楽番組です。

僕らはソウルやファンクという音楽ジャンルが好きで深まった仲なので、二人らしいコンビ名は何かと考えた結果「やっぱり音楽は絡めたいね」となり、『Soul Train』=魂列車になりました。



>あふろ

僕は学生時代『ヤングポテトフェスティバル』というコンビを組んでみたりと、バンドらしい名前をイメージしてきたんですが、今では魂列車が正解だなと
思っています。



【あふろ、お笑い芸人になるまで】


>こうた

お笑い芸人になったきっかけは何ですか?



>あふろ

僕は小学生の頃から目立ちたがりで、クラスに一人いるようなおちゃらけキャラでした。

当時の夢はお笑い芸人ではなく漫画家だったんです。

漫画家になりたくて必死に四コマ漫画を自由帳に書いていました。

ただ、漫画家に向いてないことを小学4年生くらいの頃に気付いてしまいました。

どれくらい向いてないかというと、そもそも絵がめちゃくちゃ下手くそで、美術の成績は関心・意欲でしかAが取れず、他は全てCだった程です。(笑)

じゃあ、漫画家がダメなら何を目指すかと考えた時に、目立つならテレビに出る仕事だ!と思い、俳優という選択肢が浮かびました。

ですが、自分の顔を鏡で見て、テレビ業界に行くにもこの顔では俳優にはなれないと悟り、おちゃらけたキャラクターを踏まえた上でも、お笑い芸人になろうと思ったんです。 



>椿

僕はあふろさんをきっかけにお笑いの世界に入りました。

コンビ結成の打診は二度受けました。最初の打診を受けた時は、複数の学生団体を作っていた途中で、自分の活動に夢中だったので「俺は今自分のやりたいことに向かっているんだ!」と言ってあふろさんの誘いをすぐ断りました。(笑)



 >あふろ

あれは俺が養成所をやめた直後でしたね。

養成所を辞めたとはいえ活動はしたかったので、身の回りで面白く、お笑いの路線に舵を切れそうな一般の友達を中心に誘ってコンビ組もうと思ってて。

その候補の中の一人が椿だったんです。 



>椿

その時僕がやっていたのはイベント企画団体の設立だったので「もし良かったらこんなイベントに出演しませんか?」と逆オファーした気がします。(笑)



>あふろ

ピンではなく、漫才をやりたいから、コンビを組む誘いをしているのに、逆にオファーが帰ってきたんですよ。「こういう状況コンビを組みたい」と伝えたら、いきなりMacbook Airを開けてイベントに関するプレゼンが始まったんです。

食事に誘ったのは俺だったのに、後半30分くらいは帰りたかったですね。(笑) 



>椿

その後、団体は2年くらい上手く続いていたんですが、精神的ストレスから僕は鬱病になってしまったんです。

その時おこなっていた他の活動も休むことに決めました。 



>あふろ

気にかけて何度か会いに行きましたが、あの時の椿は完全に別人でしたね。 



>椿

何もやらない時期が続いていたんですが、その時たまたま、アオイエのちひろと出会いました。

ちひろから「新物件を立ち上げる。俺も住むから一緒に住まないか」と誘いを受けて、アオイエに住み始めました。

一緒に生活する住人のみんなのおかげで徐々に体調も回復してきて、そろそろ何かをしたいと思い始めた頃、あふろさんが当時組んでいたコンビ『木ムラ』が解散しました。

体調がよくなってきたとはいえ、主体的に活動するエネルギーがどうしても得られませんでした。それに対して、夢やエネルギーもあるのに相方がいないから活動できないという状況のあふろさんを見て、すごくもったいない気持ちになりました。



僕は「主体的に活動するエネルギー」、あふろさんは「色々わきまえている相方」と、お互い求めていた条件や、タイミング的にもぴったりなんじゃないかと思い、あふろさんとコンビを組むことに決めました。



【2人の出会いから今後の目標】


>こうた

二人の出会いのきっかけはなんですか?



>あふろ

僕は中央大学のアイドル追っかけサークルに入っていました。

で、俺が四年の頃に、そのサークルに椿が入ってきたんです。

俺は大学卒業まで一年をきり、大学生のノリに飽き飽きしていた頃でした。

最後に一人くらい面白い人が出てこないかなと思っていたときに、椿と出会いました。 



>椿

その時は僕がまだアイドル好きな時期だったので、サークルを通じて仲良くしてもらっているだけでした。



>こうた

椿くんのどこが面白かったんですか? 



>あふろ

出会った頃の椿は、良い意味で周りが見えてなかったですね。

自分の言いたいことや自分の好きなことがあるといきなりスピーチが始まるんです。(笑)

自分にとって興味がない話だと明らかに興味がなさそうでしたけど。(笑)

ただ、18歳にしては明瞭に筋道立てて話すし、何より話が上手かったです。

さらに、ただのオタクではなく、それについて体系的に話せるロジカルなオタクでした。話が深くて、他の後輩とは明らかに違っていましたね。

話をしているとすぐにアイドルだけではなくて、他の分野についても引き出しが多いことがわかりました。

それで最初から注目していて、家で一緒にDVDを見るなどの交流が続いていたんです。>こうた

あふろさんのどんな所に惹かれたんですか? 



>椿

まず、笑いが好きすぎて大学で研究するまで踏み込んでいたことを尊敬していました。

そのお笑いのアティチュードがカウンター的だったことも惹かれた点です。

流行のお笑いに対して、あふろさんはあふろさんなりのお笑いの哲学を届けたい想いが当時からありました。

音楽でいうインディーズバンドのような反骨心を持っていてそこに面白さを感じ、共鳴したという感じです。



>こうた

魂列車のお笑いの哲学はどこにあるんですか?なんのためにお笑いをやっているんですか?



 >あふろ

駄々をこねる子供が市民権を得るようなことをやりたいと思っています。



>椿

世の中は、真面目な大人が正しいという風潮があると思っています。そうではなくて、ふざけた人も尊重される社会。

それがあふろさんの言う「子供が市民権を得る」ということですかね。

魂列車のネタを通して、みなが肩の力を少しでも緩めれたらなと思っています。みんな違ってみんな面白いみたいに思ってもらえたら嬉しいです。



>あふろ

ストレートにいうと、、愚痴ばかりいう人ってなんだか嫌じゃないですか。俺はそれを漫才というオブラートに包んで、お客さんに届けて、笑いという反応に変えてやっていきたいです。



>こうた

魂列車は今後どういう方向に進んでいくんですか? 



>あふろ

直近では、事務所に所属することを目標にオーディションを受けています。

二人で半年間ほど続けてきた中で、今自分達が踏むべきステップは事務所に所属することによって繋がりをたくさん持つことだと思っています。事務所に所属するということはより良いネタ作りをするためなんです。 



>椿

事務所に所属していないと、どこを伸ばすべきなのかフィードバックがもらえず、気付きにくいのが正直なところです。

今後魂列車の漫才を広く届けるためにも事務所に所属することが一番直近の目標です。僕個人としては、大人に「興味深さ」を、子供には「優しさ」を届けられるようになりたいです。



【2人にとって漫才とは?】 


>あふろ

俺が生きやすい社会を作るための手段です。

俺が題材にしているのはファンタジーではなく、あくまで身近な人たちと出会って感じたことです。

人間は完璧にはなれないと頭で理解していても、普段の生活の中で人の欠点を見て苛立ってしまうことは誰でもあり得ることです。

でも、そんな欠点だって、おもしろいと笑えたらもっとみんな楽になれるんじゃないかと思うんです。例えば、ある家庭で、旦那さんが洗い物を放置しがちなことに対して、奥さんも毎回怒っていると家の空気も硬くなるし、疲れるでしょ?笑 そういった、生活の中のストレスを、笑えるものとして昇華できたほうが人生楽しいと思うんですよね。

魂列車の漫才が、そういう人間のマイナスな部分もより楽しめるようになるきっかけになってくれたら嬉しいなと思っています。

そうやって笑いに変えていける社会って、僕にとってとても生きやすいんですよね。 



>椿

僕にとって漫才はアートです。

ここでのアートは見る・聞くこと・表現することの両輪を楽しむ行為として僕なりに定義しています。

漫才も芸術や哲学のように、時代ごとに流行りが存在します。

その流行りは少なくとも社会的・時代的背景に影響されて構成されると僕は考えています。

今までは見る・聞くといった受け手しかできませんでしたが、あふろさんとコンビを組むことによって表現する側にも立つことができ、アートとして漫才を楽しむことに今はとても喜びを感じています。

漫才は、芸術や哲学のように、文化としてもっと発展していくでしょう。

さらなる漫才発展ためには漫才論の集積が大事だと思うのですが、今はまだ、素人が漫才を考察しても「おもしろくないやつが考察した笑い論なんて信頼できない!」と言われてしまうんですよね。

なので、大事なのは、まず漫才師などのプレイヤーが堂々と漫才論を語ることだと考えています。

僕もぜひプレイヤーとして漫才の大きなムーブメントを起こしつつ、文化としての漫才をより形成していきたいですね。編集後記

僕が初めて漫才を生で見たのは半年前
。二人がM-1グランプリに出場する際です。結果は惜しくも敗退。帰宅後、敗退の理由を必死に研究し、フィードバックをもらい、ネタを再考する姿に心を打たれました。「まだ、住人のみんなには僕らのネタは見て欲しくない。もっともっと、大きな舞台に立つ時にみんなを招待したい。自分たちが主役の場所に呼びたい。」今回は漫才の奥に秘められた哲学をお話しいただきました。彼らが立つ、舞台に招待される日は、すぐそこまで来ているんじゃないでしょうか。

(企画/構成/インタビュー/写真:山田 浩太 編集:辻野 結衣)


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